うつトンネルを抜けた人たちのうつと付き合いながら生きる方法

書評

少し前に大ベストセラーになって、今でも書店に平積みされている
田中圭一さんの『うつヌケーうつトンネルを抜けた人たちー』。

当時、私はうつと診断されたわけではないものの、
好きな読書や書き物に対する興味が薄れている自分がこわくなる瞬間があり
読めば何かヒントが得られるかもしれないと感じて手に取りました。

 

うつは特別な病気ではない

うつって、最早特別な病気でもなんでもない、
現代に生きる人たちは誰でもかかる可能性のある病気です。

真面目で責任感の強い国民性がある日本では特に顕著。

全国で見ても自殺率はトップ10に入っており、
50代から上・働き盛りな年齢層の自殺率が多い傍ら、
10~20代の若年層の自殺率も上がってきているというデータも。

日本の自殺率6位、若年層ほど深刻 政府が17年版白書

日本の自殺率は世界でワースト6位、特に女性はワースト3位

(最近は、例年下がってきている見方もあります。それでも高いことに変わりなしですが)

 

うつになった人たちの実例を知る

『うつヌケ』は、実際にうつになり、今も治療中の方、そして
過去にうつだったけれど今は完治している方に取材した内容をコミックにまとめています。

うつにかかる人たちのその場の状況、
通ってきた周辺情報、
どんなきっかけがあって『うつから抜ける』までに至ったのか。

読んで思ったことは、
うつと言っても人によって状態はばらばら、
一概に『こういう性格だからうつになる』とは言えないこと

仕事の責任感からうつに陥った人や、
子供時代のトラウマから抜けきれずにある日突然症状が出る方もいる。

私たちにできることは、
こういった媒体であらゆるケースがあることを知識として知った上で、
自分に合った予防策を取り入れることなのでは、と感じました。

 

うつと付き合いながら生きる

うつは完全に治るものではない、
完治したとしてもまたいつ再発するかわからない。

うつという病気を毛嫌いしながら恐々と生きるのではなく、
上手く付き合いながら生きていく方法もあるのだと知ること

こういった価値観も、この本を読んで初めて知りました。

見た目にはわかりにくい病気ですし、
まだまだ理解が得られにくい場面も多いです。

一歩ずつ、お互いに知識を得ながら歩み寄ることが大切だと
日々感じています。