江國香織「号泣する準備はできていた」で出会った女たちのこと

書評

 

先日の「やわらかなレタス」に引き続き、
江國香織さんの小説「号泣する準備はできていた」
読了したゆうゆう(@yuu_uu_)です!

 

ゆうゆう
恋愛にまつわる短編が詰まった
柔らかくもするどいショートストーリー集です。

 

印象的な章、言葉を抜粋して
感想を綴っていきます↓

 

 

表題作「号泣する準備はできていた」

 

 

 


 

私はもともと、ガチガチの恋愛小説が苦手。

男女の恋愛描写や過度な性描写があると
途端に手が止まってしまいます

 

ゆうゆう
だから、女性作家さんの小説は
あまり読んでこなかったんですよね……

 

ただ、この「号泣する準備はできていた」は
良い意味で描きすぎていないところに共感が持てました

きちんとそこに生身の感情があるのに、
深部まで書きすぎていないから想像の余地がある。

 

私の心臓はあのとき一部分はっきり死んだと思う。
さびしさのあまりねじ切れて。

 

かつ、ちゃんと登場人物たちの
痛いほどに鋭い感情描写もあって

どの掌編もぐいぐい読ませてくれます

 

女性の一人旅に対する言及も好きな部分で、
旅は好き、けど疲れる時はとても疲れるっていう

女性特有の天の邪鬼さもふんだんに散りばめられていて
「うんうん……わかるよ……」と最後まで共感しっぱなしでした

 

 

想像力を掻き立てる「食」の描写

エッセイ「やわらかなレタス」を読んだ時も
思ったことなのですが

食べ物や食事の描写が繊細で、
細部まで想像力を掻き立てさせてくれる……! と
改めて感じました。

 

海のそこにいる動物たちの生命そのものみたいな味のする、
さまざまな香辛料の風味のまざりあった、
骨にまでじんと栄養のしみ渡るフィッシュスープだ。

 

ひらがなや漢字のバランスもさることながら、
フィッシュスープなんて口にしたことがないのに

ありありと「どんな味か」が
想像できる文章

 

ゆうゆう
江國さん……すごい

 

人を行動させる文章と、
人に想像させる文章は良い文章ですよね。

こんな風に書けるようになりたい……!

 

 

もしもはじめて江國香織さんを読むなら、

エッセイは「やわらかなレタス」
小説は「号泣する準備はできていた」

おすすめします!

 

女性の心理を勉強したいっていう男性の方にも
おすすめできる短編小説集ですね。

 

私もまだまだ未読作品が多いので
今後も引き続き江國香織作品を追っていきます~~!