映画『リメンバー・ミー』を観てやりたいことが明確になった

書評

「死後の世界」をたのしくコミカルに描いてくれる作品が増えてきたなあとおもいます。

この『リメンバー・ミー』もすこし前の作品ですが、
長瀬智也と神木隆之介ダブル主演だった『TOO YOUNG TO DIE! 若くして死ぬ』とかもだいすき。

だからといって、死ぬこと自体がこわくならない訳ではないんだけれど、
それでも、真っ暗な洞窟の中にぽかりと点灯するあたたかい旗印みたいなものが感じられるだけで、安心できる

 

わたしの好きなものって、なんだろう

主人公・ミゲルは音楽が好きで、好きで好きでもう大好きで、
ギターを弾きたい・音に身をゆだねたいという欲望をつかみとり、それを自覚し、どんどん表出させていく。

その自由さに、伸びやかな音に、
私の感情や人生までもを一緒にとおくへ連れていってもらった心地がしました。

ゆうゆう
私の好きなものってなんだろう。

しぜんと、そう考えこんでしまいました。
ミゲルのように、たとえ死にかけたとしても実現させた夢って、なんだろう。

人生でやり遂げたいことって、なんだろう。

やっぱり、書きたい

本を読みたい、活字に触れていたい、書きたい。

書くことで生きていきたい

それがもしも、もっと確固たる夢になったとしたら、
そして家族に反対され、拒絶され、あまつさえ取りあげられてしまったとしたら。

わたしの”書きたいという気持ち”が家族を傷つけ、悲しませたとしたら、
私は書くことをやめるだろうか

この映画の中で、生き生きとギターを弾くミゲルが、
しなやかに自由を歌う彼の声が、すべての疑問に答えを与えてくれた気がしました。

自分の人生のかじ取りは自分でとる

昔、高校受験の頃。
わたしには、本当にいきたい高校が別にありました。

担任の先生も、両親も、誰もいくことを望まない学校。

上を目指せる人間はそこを目指して努力すべきだという無言の圧力に負けてしまって、
無理に背伸びをしてその学校を受けてしまったんです。

無事に受かったから周囲の大人たちにとっては美談になったけれど、
私のなかには、自分の人生なのに主導権をにぎることができなかった屈辱がこびりつきました

30歳を目前にしたわたしには、ミゲルの信念が、眩しくてとても痛くひびきました。

自分の芯の部分にむきあう時間

自分のやりたいことをやるために、懸命にひたむきに冒険するミゲルの姿は、
確実にいまのあなたの背中を押してくれます

わたしも、”書きたい”という欲望に忠実に生きるために、
つい先日あらためて会社へ退職届を提出しました

勇気をもった行動が自分を生きやすくしてくれます。

この映画を観ながらもう一度、
自分の芯の部分にむきあってみてください。